メモ

冬の花壇に寝転んで

背中に生の残骸感じてる

何もかも単純であっという間の直線

呼吸を理解した頃には終着駅


祈りを捨てた朝だった

それでも理由が僕を押した

何もかも忘れられないと詠った

だけど本当は忘れたくないから詠ってた


力づくで捻じ曲げてはまた

疲れて、迷って取り残される直線上で僕

だけど躊躇まみれの千鳥足、この孤独の夜がなければ

僕は僕にさえ気付けなかった






春の花壇に手を伸ばして

生のハジマリに少し触れた

真っ直ぐに伸びる直線

透き通る空、青は宇宙の果てまで



祈り、捨てた朝に