衛星軌道上から君を観てる
一歩も近づけない朝と夜の羅列の中で
寒い宇宙の小さな花びら
一瞬の彗星が掠めた思い出抱え
息苦しささえ忘れた夢中の真ん中で
無重力の自由
上も下もわからない眩暈でも
うたう声はきっと大気圏で燃え尽きる
君は知らないままで
君が好きだって言ったあの星の空は
雪の結晶が踊る広がる銀世界
望遠鏡でも届かない距離を
少しだけ見せたいな
ねえ耳を澄まして
一人の約束は太陽風に舞って闇を駆け抜ける
やがて千の夜
貫いた守ってた生き延びたうただけが
青の空を走る無数の光になって
遠い街へ降り注ぐ
眠る君の小さなゆめの日向照らすため
朝に溶ける前に