そんな春にニュースステーション終了

前々から近々終わるということは知ってたけど

今日とは!

改めて驚いた・・・

バイト先でもうちでもほぼ毎日見てただけに何か感慨深いものがあった

久米さんのニュース好きだったんだけどなあ

「Nステ終わる」という情報が最初に流れた時、週刊誌などのメディアはこぞって

その終了の理由を書き連ねたわけだけど

「久米が殺されたわけ」

とかいろいろ

大抵は「報道の表現や自由」などを話の前提にしいた記事だったわけで

ここのところの田中真紀子さんと某出版社との訴訟問題やメディア規正法の問題な

ど、報道や出版を取り巻くムードがピリピリしてただけに、そういったこともNス

テ終了の一つのファクターになっていたのかなと思ってしまう

実際、自民党に目をつけられてたしね

僕は報道をNステという一つの番組として、そして久米宏という人間を通して伝え

られる報道が好きだったし、それが数え切れないメディアの中で自分的にはあるべ

き姿だと思った(久米さんがNステの報道に対してどれくらい自分を反映させてた

のか、自分の意見をとり入れてたのか分からないところはあるけど)

世間に期待される情報を世間自身が煽られたい、もしくはメディア側からみて煽っ

たら盛り上がる方向に向かって発信することしかできないメディアよりもずっと

いい

「マスコミ、メディアは世間に対して公平な立場から普通な報道の形で情報を発

信するというのが義務でしょ?」

というのが一般論だし自分も当然と思ってきたけど、最近どうだろう?と思う

少なくとも浅田農産事件の結末(言い方悪いかな)はマスコミに非がないとは絶対

言えない(むしろあると言いたい。謝罪はあったのか?)

マスコミは正義も悪も簡単に作り上げられるし、そのほうが盛り上がることも知っ

てる

世間の意見をくんだつもりで



「世間のみんなはごく普通かもしれないけどまともじゃないわ」

村上春樹著 世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドより)



報道の力は怖い

かつてナチスドイツの宣伝相であるゲッベルズは

「嘘もつき続ければ真実となる」(歴史群像シリーズ42、アドルフヒトラーより

抜粋)

と言ったらしい

現実、そんな彼が対ユダヤ人主義などのプロパガンダを展開し宣伝し、ドイツを第

二次世界大戦へと誘っていったわけだし

戦前、戦時中の日本でも同じことは当たり前だった

様々な面で情報の受け手は気付けないことが多い

知らぬうちに・・・ということが多い

ある意味弱者だよね

今の日本が同じ方向に向かっているとまでは言わないし言えないけど

今、自分達がメディアリテラシーを養う必用はかなりあると思う


久米さんは最後に、

「日本の民放は戦後生まれで、国民を戦争に向かってミスリー

ドしたことはない。これからもそういうことがないことを祈っている」

と言っていました

民法」という言葉を通しての表現だったけど、それは自分達が正しい報道をして

きたと言う誇りや自信から生まれた言葉だと僕は思う

(暗にイラク派遣の国家やそれを正当化したメディアに対する批判を込めていた気

もするけど・・・)

最後にやってくれましたけどね(笑)